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「浅茅が宿」
上田秋成『雨月物語』

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【書誌情報】

この作品は、安永五年(1776)に刊行された

近世「読本」の代表作の一つです。

【市川中央図書館の配架情報】

「浅茅が宿」

雨月物語(岩波文庫)pp.65-85

上田 秋成/岩波書店,2018年

請求番号:B913.56/ウ

​作品解説

美しい妻を置いて旅立った男が
帰郷した地で目にしたものとは

 主人公である勝四郎は、働くのが嫌いな農家の主人であった。

 元は裕福な家であったのにも関わらず、勝四郎が農作業をしたがらないがために家は貧しくなってしまう。
 ある時勝四郎は一念発起し、残っていた家の財産を絹にかえ、商人として京に上ることにした。美しい妻、宮木を故郷に残し、秋には帰ると約束するも、勝四郎が故郷に帰ったのは彼が故郷を去ってから7年も後のことであった。
 田畑は荒れ、昔とは似ても似つかない様子になってしまった故郷で、勝四郎は……。

記述:Y.M

​作品に関連した場所

 この物語の冒頭では主人公の故郷が「下総の国葛飾郡真間の郷」と語られており、戦国時代の市川市が舞台であることがわかる。勝四郎が故郷へと帰ってきた場面では「継橋」が出てくるが、これも手児奈霊神堂近くにある継橋であると考えられ、勝四郎の生活圏を推測することができる。また、現代でも市川市真間に残る「手児奈伝説」が、この物語中でも触れられていることからも舞台が真間であることが感じ取れる。

📍真間の継橋

 〒272-0826

 千葉県市川市真間4丁目7-7

📍手児奈霊神堂

 〒272-0826

 千葉県市川市真間4−5−21

 👣JR総武線市川駅から

   徒歩20分

 👣京成電鉄国府台駅から

   徒歩12分

関連URL

・手児奈霊神堂 公式サイト

作品解説
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